古今和歌集の成立

古今和歌集の特徴

「古今和歌集」醍醐天皇の勅命によって編まれたわが国で初めての勅撰和歌集です。「古今集」と略されることもあるようです。


三代集、あるいは八代集、あるいは二十一代集といった後に続く勅撰和歌集の一番目に該当します。


全体に「たをやめぶり」と呼ばれる女性的で調和的・優美・華麗といった歌風が特徴です。

 
万葉集の「万葉調」、新古今和歌集の「新古今調」と同じように「古今調」ともいわれます。


 



古今和歌集の撰者たち

「古今和歌集」の撰者は紀友則(補足)、紀貫之補足)、壬生忠岑(ただみね)、凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)の4人。いずれも当時朝廷に仕えていた官人でした。


「古今和歌集」の編纂作業ははじめ、紀友則が中心となって行われました。しかし彼は作業途中で亡くなり、続きは従兄弟の紀貫之が中心となって進められました。


彼らが苦労して編纂し、完成した最初の古今和歌集は、醍醐天皇自らご覧になりました(奏覧)。この「奏覧本」は残念ながら現存せず、現在の私たちが見ることができるのは人の手によって書写されたものです。


 



古今和歌集の完成

現在の「古今和歌集」は、序文に紀貫之(補足)が書いた「仮名序」紀淑望(よしもち)が書いた「真名序」があり、構成は全20巻、歌数は約1100首となっています。

20巻からなる本文は、   
巻1春歌・上巻2春歌・下巻3夏歌 巻4秋歌・上
巻5秋歌・下 巻6冬歌巻7賀歌巻8離別歌
巻9旅歌巻10物名巻11恋歌・一巻12恋歌・二
巻13恋歌・三巻14恋歌・四巻15恋歌・五巻16哀傷歌
巻17雑歌・上巻18雑歌・下巻19雑体巻20大歌所御歌

に分類されています。

この「古今和歌集」が完成してから、日本における和歌の研究が盛んになり「歌学」が発達します。そしてこの古今和歌集を第一として、全部で二十一もの勅撰和歌集が編まれるようになります。