「心余りて詞足らず」
在原業平(ありわらのなりひら) 天長2年(825年)~元慶4年(880年)
平城天皇の孫。紆余曲折を経て最終的に元慶3年(879年)頃、蔵人頭(くろうどとう)に任ぜられますが、その翌年に死去。享年56歳。
業平は恋多き男で、浪漫的で情緒豊かな歌を詠います。また、「伊勢物語」の主人公は業平をモデルにしたものといわれています。
古今和歌集には30首。紀貫之(補足)の評価は「心余りて詞足らず。しぼめる花の色なくて、にほひ残れるが如し」(心情があまって言葉が足りない、詞におさまりきれない。しぼんだ花の色がなくなっても(美しさをうしなっても)、匂いは残っているかのようだ)
代表的な歌
「世の中にたえてさくらのなかりせば春の心はのどけからまし」
「月やあらぬ春や昔の春ならぬ我が身一つはもとの身にして」