古今伝授之間の掛け軸(こきんでんじゅのまのかけじく)
寛永8年(1631年)細川家3代・忠利とその息子・六丸(のちの光尚)は江戸で新年を迎えます。正月晦日、忠利は六丸を鷹狩りに行かせたい旨を老中・土井大炊守に願い出、許可を頂きます。その際、将軍家秀忠親子より秘蔵の鷹を遣わされました。
将軍家の計らいは細川家にとって大変名誉なことであったため、忠利の父・三斎も大いに喜びます。
この時、六丸が家臣の長岡勘解由に宛てた手紙を軸装し、平成19年正月より水前寺公園内の「古今伝授之間」に飾られることになりました。
この年、忠利は46歳、三斎は69歳、六丸は元服前の13歳でした。
内容
| 為音信、條(篠)三筋 | 音信として篠竹三筋いただい |
| 到来、祝着候 | 嬉しいことである |
| 我ら事頃従兩 | 私は最近兩上様から |
| 上様、御鷹拝領候而 | ご秘蔵の鷹を拝領したので |
| 明日 泊鷹野ニ参候 | 明日鷹狩りに行く予定である |
| 猶、松野織部、 | 詳しいことは松野織部と |
| 町三右衛門可申候、 謹言 | 町三右衛門が申し述べる 謹言 |
| 二月朔日六(花押) | 二月朔日六(花押) |
| 長岡勘解由左衛門殿 | 長岡勘解由左衛門殿 |
・長岡勘解由左衛門…細川家家臣。沼田延之。
・松野織部…松野親英。はじめ蜂須賀蓬庵に仕え、後に細川忠興に召出される。
・町三右衛門…細川家臣。忠興に召出された江戸留守居役